授業科目名 | コンピュータ・アート |
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履修期 春 2単位 履修基準年度 3年 |
授業目的 |
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この授業は,アートという手段から世の中の問題を取り上げ,創造的なアイデアを生み出すきっかけを身につける事を目的とします. これまでのコンピュータ・アートといえば,1960年代後半に,技術と芸術の融合として新しい芸術分野として認知され,最新技術によって如何にアート的な表現をするかが主流でした.しかし,現在の急激な情報環境の発達に伴うライフスタイルの変化を考慮すれば,芸術のひとつの分野としてではなく,新しい考え方として捉える方が良いでしょう. ところで,一般的に社会は,数値的に予測や証明ができる論理的思考に基づき物事を進めてゆく傾向があります.しかし価値観が混迷した現代においてこれからは,非論理的といわれる直感や感性という視点を磨き,社会を変えて行くことが必要となるのではないでしょうか.その一つの方法として,アートという手段を使い,従来から意味される「美」としてのアートを追うだけでなく,「美」の発見や従来の「美」の破壊を寛容する思考回路,つまりアート思考をもつことを提案したいと思います.情報の受け手の立場から送り手の立場へ.本授業のコンピュータ・アートとは,「視覚表現をする」過程で得られる「モノの考え方」としています. |
到達目標 |
(1)メディアの変遷とともに多様化するアート表現について,その現状や考え方を理解する. (2)イメージの創出方法として「既存の作品+α」について考察し具現化する. (3)画像ソフトを用いたビジュアル化の基本を取得する. |
授業計画 | |||||
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第1回 | オリエンテーション:思考法としてのアート&デザイン Google Art&Cultureとウェブ美術館 | ||||
第2回 | 現代アートの変遷,作品を読み解く | ||||
第3回 | 現代(今日)のアート パブリックドメインと著作権,パロディとレディメイド | ||||
第4回 | 表現のための準備1:Adobe Photoshopの基本1 | ||||
第5回 | 表現のための準備2:Adobe Photoshopの基本2 | ||||
第6回 | 表現のための準備3:画像合成(模倣) | ||||
第7回 | 表現のための準備4:画像合成(アレンジ) | ||||
第8回 | 制作準備:絵画の選出→絵画の解説,感想 絵画とアイデア,実践 | ||||
第9回 | 手順,アイデアチェック 制作1:画像のレタッチと素材検索 | ||||
第10回 | 個制作2:レタッチと素材検索 | ||||
第11回 | 制作3:レタッチと素材編集 テキスト化:コンセプト | ||||
第12回 | 制作4:動く?(Photoshopアニメーション) テキスト化:コンセプト | ||||
第13回 | 制作5:編集 テキスト化:コンセプト | ||||
第14回 | 提出,講評,アップロード |