授業科目名 | サイバー社会入門 |
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履修期 春 2単位 履修基準年度 1年 |
授業目的 |
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この授業の目的は,学生が現代社会でのさまざまな事象(できごと)をネット・コミュニケーションの観点から理解するために必要な概念(専門用語・学術語)や言説(すでにある研究成果)を学ぶことです.この授業を受講する学生は,CMC(Computer-Mediated Communication)研究を中核にコミュニケーション論やメディア社会学の知見をふまえつつ学ぶことになります. |
到達目標 |
現代社会でのさまざまな事象をネット・コミュニケーションの観点から専門用語や言説をふまえて理解できるようになること.特にネット・コミュニケーションを通じたわたしたちの「つながり」のあり方について理解できるようになること. |
授業計画 | |||||
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第1回 | 「サイバー社会」を学ぶ意義とは何か:オリエンテーションを兼ねて「社会学的にものごとを考える」について解説する. | ||||
第2回 | コミュニケーションとメディア(1)現代社会におけるコミュニケーションとアイデンティティの関係について「メディア(研究)」の視点から解説する. | ||||
第3回 | コミュニケーションとメディア(2)メディアとしてのインターネットの歴史と社会での役割と位置付けについて解説する. | ||||
第4回 | コミュニケーションとメディア(3)新しいコミュニティである「オンライン・コミュニティ/ヴァーチャル・コミュニティ」の登場についてCMC研究の立場から解説する. | ||||
第5回 | インターネットと現代文化(1)1990年代のネット文化について「Web1.0」「テキストサイト」「掲示板(BBS)」などをキーワードに挙げて解説する. | ||||
第6回 | インターネットと現代文化(2)2000年代のネット文化について「Web2.0」「ウェブログ」「CGM/UGC」などをキーワードに挙げて解説する. | ||||
第7回 | インターネットと現代文化(3)2010年代のネット文化について「リアルタイムウェブ」「ソーシャルメディア」などをキーワードに挙げて解説する. | ||||
第8回 | インターネットと現代の政治・経済(1)現代社会における政治・経済とネットの関係について「ネット選挙」「電子政府」などをキーワードに挙げて解説する. | ||||
第9回 | インターネットと現代の政治・経済(2)現代社会における政治・経済とネットの関係について「サイバーテロ」「ネット戦争」などをキーワードに挙げて解説する. | ||||
第10回 | インターネットと現代の政治・経済(3)現代社会における政治・経済とネットの関係について「ネットコマース(電子商取引)」「仮想通貨」などをキーワードに挙げて解説する. | ||||
第11回 | インターネットとわたしたちの生活(1)現代社会における生活文化とネットの関係について「地域メディア」「地域コミュニケーション」「地域アイデンティティ」などをキーワードに挙げて解説する. | ||||
第12回 | インターネットとわたしたちの生活(2)現代社会における生活文化とネットの関係について「ファスト風土化」「デジタル・ネイティブ」などをキーワードに挙げて解説する. | ||||
第13回 | インターネットとわたしたちの生活(3)現代社会における生活文化とネットの関係について「セカンド・オフライン」「『つながりっぱなし』の日常」などをキーワードに挙げて解説する. | ||||
第14回 | 授業のふりかえりワークショップ:これまでの授業内容をふりかえりと課題レポートの作成に必要な学びをワークショップ形式で行う. |