授業科目名 西洋史
履修期 秋 2単位 履修基準年度 1年
授業目的
この講義では,近代フランス史を事例としながら,広く西洋近代とはどのような時代であったか,それが私たちが生きる現代世界にどのように影響をおよぼしているかを主要なテーマとする.一連の講義を通じて,西洋近代史を学ぶうえで必要となる知識を習得し,それを用いて能動的に現代世界の諸問題について考えることができるようにすることを目指す.あわせて,授業全体を通じて大学で学ぶ歴史学がどのような特徴をもつ学問であるのかを理解することも目的とする.
到達目標
1.西洋近代史の基本的な展開や重要となる出来事を説明することができる.
2.歴史学の基本的な特徴・手法を理解することができる.
3.授業を通じて得た知識を用いて,現代世界の諸問題について自ら考えることができる.
授業計画
第1回イントロダクション―ヨーロッパ近代とはどのような時代か?―
第2回フランス革命(1)―近代的市民の創造―
第3回フランス革命(2)―フランス革命の文化的側面―
第4回ナショナリズム(1)―「フランス人」の創造/記憶・祝祭―
第5回ナショナリズム(2)―アルザス=ロレーヌの問題―
第6回植民地主義―フランス共和国と植民地主義・「文明化の使命」・「科学」―
第7回19世紀後半のフランスにおける選挙と近代―識字・選挙「不正」・大衆政治の萌芽―
第8回都市化していく社会と公衆衛生問題―パリ大改造を中心に―
第9回宗教からみる近代―近代=世俗的な時代?―
第10回教育と子どもの近代史―フランスの事例から―
第11回近代史における女性―歴史の主体としての女性・女性参政権を中心に―
第12回近現代の人びとの生活―余暇のすごし方を切り口に―
第13回食文化からみる近代―近代フランスの事例から―
第14回講義のまとめ―ヨーロッパ近代とはどのような時代か?―