バーチャルリアリティ(Virtual Reality:VR)とは、実際には目の前に存在しないモノやコトを、工学的な技術を用いて人間の五感を刺激することによって、実質的に再現する技術を指します。井村研究室では、VR技術を基盤として、コンピュータをはじめとする人工物を使う側である“ 人間の特性” に着目したインタフェイスを構築。それによって、人類の知的活動を活性化し、支援するような研究を幅広く行っています。
知的活動を活性化・支援するバーチャルリアリティ。
センサーとWeb上の情報とを使って、人工物や自然・環境と、人とのインタラクションを“わかりやすく・言葉で・見えるように・感じられるように表現する”環境メディアのデザイン研究を進めています。さらにその表現を利用して、「身の回りの環境やモノにコンテンツを創らせる」「お気に入りのモノと一緒にコンテンツを創る」といった人とモノが織りなすコンテンツ創成デザインの研究に取り組んでいます。
環境メディアの設計とコンテンツの自動生成
工藤研究室のテーマは、意識をはじめとする脳機能の謎を明らかにすること。神経細胞を培養して創った小さな脳にロボットの体を与え、生物の簡単なモデルにします。また、このテーマは脳から情報を読み取って電子機器を制御するといった研究も含んでいます。一つの研究室の中で細胞レベルと、ヒト/脳レベルの研究をあわせて考え、細胞からヒト全体までひと続きで理解できることをめざします。
小さな脳を創ることで知能の仕組みを探究する
実世界のさまざまな場面をコンピュータシステムで支援して、日常生活を豊かにするための研究を行っています。そのために、画像処理や各種センサー情報を組み合わせて実世界の状況を認識し、ユーザーにフィードバックします。こうした体験メディアを中心テーマとして、人と人のインタラクションの支援、及びヒューマン・コンピュータ・インタラクションにに関わるさまざまな課題に取り組んでいます。
日常生活を豊かにする実世界インタラクション
嵯峨研究室では、人間や生物の運動・機構や感覚、学習などを規範にしたロボット技術を研究し、高齢者や障害者などを対象にした介護・福祉機器やレスキューからスポーツ科学に至るまで、人に役立つメカトロニクス機器への応用技術を研究しています。ロボット開発を通し、設計から製作、組立、動作(制御系設計)までを自力で行うことで、企業で即戦力として活躍する能力を身に付けられます。
生物を規範とした人間支援のためのメカトロニクス
中後研究室では、サービス工学の考え方に基づき、ロボット技術を用いた人間支援技術の開発研究を行っています。特に医療・福祉分野や家庭における家事支援分野など、人の生活内におけるサービス提供を実現するためのロボット開発および周辺技術開発を主な研究テーマとして、人の動作計測技術や人の動作モデリング、人との協調動作を可能とするロボット制御技術の開発などに取り組んでいます。
人を支援するサービスロボティクス