Keita at kangaku. (keitazzo)
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iFP
◇演奏表情テンプレートを利用した拍打型演奏インタフェース (1/3)
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◆研究の背景と目的
音楽は,先駆的にインタフェース・インタラクションに関する技術開発が行われた領域の1つである.古くは,アナログシンセサイザの煩雑なパッチングやパラメータの記録の簡易化を目的に,インタフェースの開発がなされた.また,昨今,音楽を題材としたアミューズメント・システム(ゲーム)が,大きな支持を集めている.これらのシステムは,今まで以上に音楽を身近なものとし,急速に一般へ普及した.
本研究では,手振り,あるいは指1本の打鍵といった簡単な拍打で,テンポ・音量などの操作を行い,指揮的な演奏表現感覚を楽しむための演奏インタフェースであるiFPを提案する.情緒あふれる演奏をテンプレートとして利用し,予測制御によりスケジューリングを実施することで,ピアニストの“手”を使って演奏を行う,あるいはピアニストを指揮しているような感覚を得る.ユーザの持つ演奏意図を実現するためには,これまで演奏インタフェースで取り上げられることのなかった演奏表情をモデル化し,この操作法と,ユーザがモデルとインタラクションを図るための方法を確立する.

Mov.1 指揮センサの利用


「仮想ピアニストが弾いていて,任意のポイントでインタラクションが可能となる.」
任意のビートでのタッピング受け付けができ,自動伴奏用としても使える.


◆既存演奏の利用
iFPでは,既存の演奏を演奏表情テンプレートとして利用し,これを操作することで,簡単な拍打動作で情緒あふれる演奏を可能とする.

Tab.1 スケジ表現レベルと操作内容
レベル 操作項目 操作の対象
拍打 テンポ 拍ごとのテンポ
音量 拍ごとの音量
拍内表情 発音時刻 各音符の発音時刻のdeviation
継続時間 各音符の継続時間のdeviation
音量差 各音符の音量と拍ごとの音量との差

演奏表情を上記の要素に切り分け,これらの適応度合を決定することでこれを操作する.


◆スケジューリング


Fig.1 スケジューリング(テンポ計算の例)
iFPでは,PID制御をアナロジーとした
演奏表情テンプレートに記述された値,ユーザの拍打履歴と変化量から予測制御によっスケジューリングを行っている.これにより発音が遅れる楽器を出力として使用した場合の遅れ補償,拍打の省略/倍打ちの許容が可能となる.





Fig.2 拍打受付範囲
iFPでは,拍打受付範囲をこのように設定している.これにより演奏ミスや他の鍵盤に指が触れ
た場合へ対応し,隣接拍間でテンポを3分の2まで遅くすること,および2倍まで速くすることを可能としている.

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◇資料
◆論文
研究に関する論文,研究会発表の一覧です

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iFPのサブセット)
「星に願いを」の「演奏表情あり」/「演奏表情なし」の弾きくらべが可能です.
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ショパンの「
Op.64 No.2 waltz」の2演奏事例のモーフィング,および演奏表情のビジュアライゼーションが可能です.