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関西学院大学 理工学部 情報科学科/人間システム工学科 川端研究室

研究テーマ:

音声認識・理解・対話 システムの研究
 

研究の目標:

人間と音声で自然に会話するコンピュータを創り出す
 

研究の方法論:

研究の一例:

  • 「音声対話システムのための対話制御アーキテクチャ」

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    人間の日常の対話行動には、逐次的、非決定的、即応的などの特徴が観察される。これらの特性は音声によ るコミュニケーションの本質であり、快適な情報交換のためになくてはならない要素である。本研究室では、ロボットの危機回避に用いられている「創発的アー キテクチャ」を、音声対話システムの制御に持ち込むことにより、音声対話エージェントに人間と快適に会話する能力を与えようと試みている。
     
    音声入力は、逐次的に音声認識され単語ラティス(認識候補の束)に変換される。いろいろな意味表現を検 出するモジュールが並列に動作し、発話の途中であっても次々と認識結果(スロット値)を出力する。各モジュールには、熟考的なものから即応的なものの順に 優先度が与えられる。
     
    このアーキテクチャによって例えば、人間がじっくり話しているときはじっと話を聞き、考えながら断片的 に話すときには適宜あいづちを打つ。また、人間が何か誤解していると判断すると、人間が話している途中でも割り込んで誤解を解消しようとする、など高度な 音声対話制御が行えるようになる。
     
     

    対話制御の実例(ビデオ):


    不足項目を対話的に聞き返す
    人間はコンピュータに対し自由な順番で情報項目を 話していけばよい。コンピュータは必要に応じて不足 項目を聞き 返し、効率よく正確に情報伝達を行う。

    うなずき・相槌で情報を受け取ったことを知らせる1
    コンピュータは話しかけられた音声中に情報項目を 見つけると、協調行動(うなずき・相槌など)によって、それを人間に知らせる。「透過性」が利用者の不安感を緩和する。

    うなずき・相槌で情報を受け取ったことを知らせる2
    音声認識の精度が不十分でも、対話によ る確認/誤り訂正によって、利用者の意思を確実に伝えることができる。ここでも協調行動が重要な働きをする。

    雑談的音声対話の実現にはリズムが重要
    音声によるかけあいのリズムを制御し、テンポよく 快適な音声対話を実現する。ストレスのない音声対話インタフェースの実現には、このような雑談的ふるまいも役に立つ。


    以下は 関西学院大学 理工学部 情報科学科/人間システム工学科 学生向きの情報です

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  • もっと、精度よく

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  •  
  • もっと、賢そうな …

  •  
    音声対話システムを創造
     

    研究テーマの設定例:

    音声認識  (信号処理領域)

    ⇒ 精度の高い音声認識の実現

    音声理解  (言語処理領 域)

    ⇒ 自然な音声表現から意味を取り出す

    音声対話  (対話分析領 域)

    ⇒ 人間どうしあるいは人間とコンピュータの対話分析

    知っておくべきこと:

  • 研究は Linux ベース

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  • 音声対話システムは総合技 術

  •  ⇒ 選択したテーマだけでなく、音声対話技術全般を広く習得
     
  • 音声情報処理/音声情報処 理演習(3年次科目)の受講を推奨

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    Last update: Mar. 1, 2015 by T. Kawabata