授業科目名 芸術と技術
履修期 秋 2単位 履修基準年度 1年
授業目的 / Course Objectives
総合芸術とよばれる映画において、「技術とは何か?」まず、考えられるのはレンズを使用したカメラやCG技術の発展など機械的な「技術」という意味があるだろう。また、監督の演出や意匠としての「技術」も考えられる。そのような様々な技術が如何に織りなされて映画が芸術となりえるか、その造形の原理と変遷を探求することを目的とする。
到達目標 / Attainment Objectives
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授業時間外の学習 (準備学習等について) / Study Required Outside of Class (Preparation etc.)
授業内で取り上げる映画をすべて見せることは難しいため、LUNAに事前にアップロードされたレジュメを参照しながら授業で紹介する作品を個人的に鑑賞しておくことが望ましい。
授業計画 / Class Overall Plan
1、「芸術と技術」概論:映画の発明と芸術的視点
2、映画の発明:カメラの機構/映写機/レンズ/フィルム
3、フォトグラフィー(1):ショット/アングル/明と暗
4、フォトグラフィー(2):レンズ/フィルター
5、ミザンセヌ(1):フレーム/空間
6、ミザンセヌ(2):構図とデザイン
7、動きとサウンド(1):役者とカメラの動き/撮影
8、動きとサウンド(2):音響効果/ミュージカル
9、編集(1):コンティニュイティ/グリフィスと古典的編集
10、編集(2):ソヴィエト・モンタージュ理論
11、作家研究と技術(1)小津安二郎/溝口健二/黒澤明
12、作家研究と技術(2)オーソン・ウェルズ/ジャン・リュック・ゴダール
13、作家研究と技術(3)ロバート・アルトマン/ポール・T・アンダーソン
14、作家研究と技術(4)高畑勲/宮崎駿
教科書 / Textbook(s)
適宜レジュメを配布する。
参考文献 References Books
その都度指示していくが、以下のものを主要参考文献とする。
・ ジェームズ・モナコ『映画の教科書』フィルムアート社、1989年
・ ジョルジュ・サドゥール『世界映画史』国書刊行会、1992年
・ デイヴィッド・ボードウェル他『フィル・アート 映画芸術入門』名古屋大学出版会、2007年
授業方法 / Method of Instruction
映像を使いながらの講義形式。授業終わりに任意で質問を提出してもらい、次回授業の最初にその質問に可能な範囲で答える。
学生による授業評価の方法 / Course Evaluation by Students
LUNAあるいはマークシート形式の紙面のどちらかで提出する。
成績評価 / Evaluation Criteria/Method
毎回の授業で出席をとりながら、進度にあわせて適宜ミニレポートをとる。定期試験に代わる評価として授業内容を踏まえた具体的な作品分析を最終レポートとして提出する。この二つの内容を勘案して総合的に評価する。
備考 / Note
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検索キーワード / Keywords
映像/映画/写真/アニメーション/カメラ