実世界の情報を取得し、支援することで、 日常生活を豊かにする。

日常生活を豊かにする実世界インタラクション。実世界のさまざまな場面をコンピュータシステムで支援して、日常生活を豊かにするための研究を行っています。そのために、画像処理や各種センサー情報を組み合わせて実世界の状況を認識し、ユーザーにフィードバックします。こうした体験メディアを中心テーマとして、人と人のインタラクションの支援、及びヒューマン・コンピュータ・インタラクションに関わるさまざまな課題に取り組んでいます。

■私たちは、こんな研究をしています。

入間川 穂高

自分が周囲とどんな風につながっているのか?スマホの通信状況と写真撮影情報で明らかに。

Wi-Fi 通信機器の検出履歴と写真撮影の履歴を用いた、周囲の人々のコミュニティ分類の研究に取り組んでいます。スマートフォンやタブレットPCなど日常的に使っている端末が、Wi-Fiに接続しようとした履歴を解析することにより、自分自身と周囲がどのような“つながり”を持っているのかを明らかにします。また、写真の情報に、周囲にある端末の情報を付け加えることによって、同じコミュニティの中でも“つながりの深さ”を発見することができます。

日常生活を便利に、豊かにするために、さまざまなデバイスの情報を活用。

河野研の研究の基本は、日常生活を便利にする、豊かにするというのが目標です。そのためには実世界の情報が必要になるため、身体につけたセンシングデバイスや、街中のユビキタスコンピューティングデバイスの情報を用いて、周辺状況を認識しようとしています。例えば、セグウェイにカメラを搭載して街中を走り、沿道の画像を生成、過去の画像と比較すれば、新しくできたお店の情報などを抽出できて便利になりますよね。

“見えない”ビジュアルマーカにカメラを向けるだけでサイトを表示。

また別の研究では、人の目には見えないビジュアルマーカをウェアラブルカメラ「ObjectCam2」で認識することで、関連情報を取得するシステムを開発しました。動画の右上は通常のカラー映像、その下はObjectCam2で処理した映像です。マーカが認識されたとき、左側のブラウザにマーカに対応したサイトが表示されます。ユーザーはURLの入力や検索をすることなく、カメラを向けるだけで必要な情報を得ることができるのです。

Wi-Fi通信機器の検出履歴で、1日の出来事や行動がわかる。

コミュニティ分類の研究で使用しているWi-Fiは、身の回りのさまざまなものに搭載されています。その検出履歴を見ると、たとえば休日にクラスメイトと同じ時間、同じ場所にいたことが分かったりします。それがきっかけで共通の趣味が分かり、クラスメイトと仲良くなれるかもしれません。また、授業中にこっそりゲームをしていても、ばれちゃいます。このように、日常生活では気づかなかった出会いなどが発見できるのが面白いところです。

研究のkeywords

ライフログ/体験メディア

人の日常生活を自動的に記録しておき、蓄積された体験メディアデータをあとから検索・利用できるようにすること。過去の行動の分析や追体験を可能にし、人の能力の増強を図れる。

ユビキタス・ウェアラブルコンピューティング

センサーやコンピューティングデバイスを身体に装着したり、街中に設置されているデバイス群と連携したりすることで、日常でのさまざまな場面を計算機システムで支援すること。