モノにセンサーをつけ、イスから立ち上がるという人の動きを言葉で表現。

環境メディアの設計とコンテンツの自動生成。センサーとWeb上の情報とを使って、人工物や自然・環境と、人とのインタラクションを“わかりやすく・言葉で・見えるように・感じられるように表現する”環境メディアのデザイン研究を進めています。さらにその表現を利用して、「身の回りの環境やモノにコンテンツを創らせる」「お気に入りのモノと一緒にコンテンツを創る」といった人とモノが織りなすコンテンツ創生デザインの研究に取り組んでいます。

■私たちは、こんな研究をしています。

金川 絵利子

芥川龍之介っぽさ、太宰治っぽさって、なに?文学の作風や作家性を数値でとらえる。

「この文体、芥川龍之介っぽいよね」「こっちは太宰治っぽいよ」といった文学作家の作風や作家性について、私たち人間は直感で感じとっていますが、それを数値化して作家間の類似度を計算するための研究をしています。大量の文章を解析し、珍しい構文の型が両作家に共通している場合は高いスコアを与えることで、類似度を計算することができるんです。これによって「文学」的な作家性などが数値を用いて厳格に議論できるようになります。

センサーで集めたデータを解釈し、 わかりやすい言葉にする。

身の回りのモノにセンサーを付け、その環境で何が行われているのかがわかるようなシステムを作ろうとしています。例えば湯飲みに加速度センサーを付け、いろんな人が湯飲みを扱うときのデータを集めます。それらをデータマイニングしていくことで、お茶を飲んでいるのか、湯飲みを洗っているのか、さまざまな動きとデータとの関連性が明らかになってきます。その解釈するということが大切なのです。

ロボットをインテリジェントに!見よう見まねをするロボットの構築に向けて。

熟練した匠の技を見よう見まねで覚えてしまうロボット。そんなロボットができれば、どんなに役に立つことでしょうか。ただ労働力となるだけでなく、失われつつある匠の技を完璧に後世に残せることにもなります。そんなロボットの実現を目指して、人工知能の、特に機械学習の分野とロボット工学との融合にチャレンジしています。当然、その模範である人間の脳の処理についても、計算的アプローチという手法で理解に向けてがんばっています。

モーション・キャプチャーを使い、 人間の動きをデータ化。

ミニトマトにつけたセンサーの値から「水が足りない」といった状況を言葉で表現することにより、twitterのつぶやきなど実世界に関連したコンテンツが自動的に作成されるところが醍醐味ですね。プログラムを書いていると問題が発生することもありますが、解決策を考え、それがうまくいった時には大きな達成感があります。また同じ研究室内に、センサーのコンパクト化に取り組んでいるメンバーもいるので、センサーの構造に関する知識も深めることができます。

研究のkeywords

実世界言語化

モノにつけた加速度センサーや照度センサーといった各種センサーデータから、実世界で起こったデキゴトを解釈し、わかりやすい言語で表現する、動画などで可視化すること。

データマイニング

膨大なデータの山を解析し、その中から重要な構造を抜き出してくる技術。データの解析には、統計学やパターン認識、人工知能といった技法が用いられる。